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『Immersive California Collective 〜イマーシブなカリフォルニアの断片集〜』 vol.016 ~錆びだらけのギター vol.3~『鳴り止まないブルース』
1980 年 1 月 30 日、思いがけない訃報が街を駆け巡った。ニュー・オーリーンズを代表するブルース・ピアニスト、ヘンリー・ローランド・バード(ニックネーム:フェス / プロフェッサー・ロングヘアー)が、黒人街にあった彼のアパートで就寝中心臓発作に見舞われ亡くなった。享年 61 歳だった。
ニューオーリンズの伝統的なジャズ葬儀では親族が棺を教会から墓地へ運ぶ道中、深い悲しみを表現したディルジュと呼ばれる穏やかな葬送曲でゆっくりと行進していく。遺体を墓地に届けるとそんな厳かな雰囲気から一変し、グランド・マーシャル(進行役)の合図とともにアップテンポのジャズ・ナンバーとなって故人の人生を祝うお祭りへと移行する。
『カット・ルース!』
“ 魂を天国へ解き放て!” という意味の合図が進行役から放たれると、それまで心静かに葬儀を見守っていた参列者達が行進に加わり、陽気な音楽に合わ
せて踊りながら故人を見送る人だかりが連なっていく。ヘンリー・ローランド・バードの葬儀では彼の代表曲とも言えるルンバ・ビートに乗せた『マルディグラ・イン・ニューオーリンズ』の演奏に始まり、地元ミュージシャンや隣人そして彼のファン達の行列が街の 10 ブロック先(約1キロ近く)にまで達するという前代未聞のパレードへと変貌し、彼の偉大さを物語るエピソードとなった。
その巨大に膨れ上がった追悼パレードに・・・
続きは本編にて!


