約3年半ぶりのアルバム『じてんしてんねん』リリース!70年代洋楽へのリスペクトを昇華したロックバンド、セックスマシーン!!インタビュー 前編

セックスマシーン!!というバンドをご存知だろうか。神戸を拠点に活動する4人組のバンドでその名前からメディア出演への道が絶たれた過去もあるが、純粋にジェームス・ブラウンの楽曲やQUEENの歌詞から衝撃を受け命名したバンド名なのである。
実際にライブではその名前からイメージするかもしれない破廉恥さなどは一切なく、むしろ70年代の洋楽サウンドへのリスペクトを彼らなりに昇華したロックサウンドを畳みかける。
彼らのグッズとしてTシャツの背中には“圧倒的な存在感”なる文字が踊るが、まさにその言葉通りいやそれ以上の圧倒的なライブパフォーマンスといい、さらには会場に集まるお客さんを“ゲストボーカル”と称して会場内をひとつにしてしまうその様といい、あまりにも圧倒的すぎてわたし自身ついていけない1人であった。
しかし今や、彼らが“今日はどんなことをしでかすのだろう”とワクワクが止まらない。
なお想像が飛躍しすぎないように、彼らはライブにおいて法に触れることや公序良俗に反することも一切ないとも断言しておく。

ついに時代がセックスマシーン!!に追いつくことが出来て来たのではないかと最近、感じている。
それは今年7月にリリースした彼らにとって約3年半ぶりのアルバム『じてんしてんねん』を一聴しても明らかだ。
相も変わらず洋楽への大きなリスペクトが感じられるのはアルバムジャケットからも一目瞭然、収録曲は子供から大人まですぐに繰り返してしまいそうなフレーズかと思えば歌詞には“ヴァンアレン帯”やら“ハーバー・ポッシュ”等々。
さすが灘高校の学園祭バンドが原点である彼ららしいワードチョイスとのギャップも実にお見事。
キャッチーさと難解さを融合させこれだけエンタテイメントに出来るバンドは今、彼らをおいて他にはいないだろう。
ラジオ・文化放送で吉田照美らがパーソナリティを務める「てるのりのワルノリ」(毎週土曜4/11時~13時)テーマ曲作成に彼らが抜擢された事実も“この番組のスタッフ、分かってるな~”と思わずほくそ笑んでしまうし(同番組のために書き下ろした「遊びの秘訣」は今作に収録)、ネタ元は全く書く必要がない「先祖にラブ・ソング」なる曲そのものはもちろんミュージックビデオに至るまで、散りばめられているオマージュも実に、ただ実に素晴らしい。

…と、アルバム全曲の自己解説をしたいところだが、既に長くなってしまった前置き上ここまでとして。
今こそまさに彼らを知る絶好のチャンスだと太鼓判を押したい。
今回、ZOOMで行ったインタンタビューは当初の予定とはうって代わりメンバー全員参加で大いに語ってくれた上に写真もたっぷりと使用しながら、インタビューを前・後編に分けてお届けする。
前編では、全国各地のライブハウスを回るべくメンバーと一心同体である機材車のことであったり彼らのいまを、ほんのちょっとでも知ってもらえる内容を。
後編ではみっちりとアルバム『じてんしてんねん』のことやバンドのことを語ってもらった内容をお届けする。ようこそ、セクマシワールドへ!

続きは本編にて!

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