GOK SOUND 近藤祥昭氏コラム Vol.3『オームの法則の基本、出力数』

近藤祥昭(GOK SOUND)
今では数少ないアナログレコーディングをメインに活動するエンジニア。
中学時代にPAエンジニアの存在を知り、高校3年には自作コンソールの設計を始めた。
1975年にPA屋として活動し、1979年からレコーディングも始め、今年GOK SOUND45周年を迎えた。
長年、大学祭や野外ライブなどの音響照明やアーティストの国内外ツアーに同行。
今までにp-model、ヒカシュー、灰野敬二、戸川純、踊ってばかりの国、w.o.d.など国内外の音楽・舞台・映画作品とあらゆるジャンルの先鋭的な作品を数多く手がける。
HP:https://www.gok.jp/

『オームの法則の基本、出力数』

前回解説したアンプの出力について、多くはワットと言う単位で表示される数値はスピーカーに与えられたアンプからの出力電圧、結果として流れた電流値を掛け算して得られた数値の事で、直接即座には測れない数値だったのです。(図A,B参照)

図Aの場合、100W(出力電力)=28.3V(電圧)X3.5A(電流)となります。
8Ωのスピーカーにパワーアンプが出力電圧28.3Vを送った時、結果として3.5Aの電流が流れる式は、3.5A(電流)=28.3V(電圧)÷8Ω(抵抗)です。

図Bの場合、7A(電流)=56.6V(電圧)÷8Ω(抵抗)。400W(出力電流)=56.6V(電圧)X7A(電流)となります。
100W時の28.3V、3.5Aという数値・電圧・電流も2倍になった時、出力は4倍になる事を覚え得てほしいです。

そして大事な事はその与えられたワット入力を実際に音圧に変換する能力は、スピーカーによって・・・

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