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田中稔「NO GUITAR, NO LIFE.」〜 楽しく学べるギター雑学 〜 Vol.5「 アコースティック・ギターの種類 〜 スケール編 MARTIN」
楽器専門誌『Player』元編集長、『バディットマガジン』名誉編集長・田中稔が贈る、読みやすくてタメになるギター雑学コラム。
今回はVol.5をお届け。
前回は「弦の数からみたギターの種類」について紹介しましたが、今回は「スケールから見たギターの種類」について考えてみましょう。
ギターに詳しい人であっても、日頃愛用しているギターのスケール(スケール・レングス、弦長)を正しく把握している人は意外に少ないようです。
今回はそんなギターのスケールについて、基本的なことからおさらいしていきましょう。
そもそも、ギターの「スケール」とは何のことでしょうか?
スケールとは「ナットの支点(指板側)から12フレット位置までの距離を2倍にした長さ」のことです。
「ということは、ナットからブリッジ・サドルまでの距離のこと?」と思う人もいるかもしれませんが、それは違います。
スティール・ギターやハープのように開放弦で演奏する楽器であれば、スケールは1弦から6弦まで同じ長さです。
しかし、ギターで音程を作るには弦を指板(フレット)に押しつけなければなりません。
そうすると、指で押さえられることによって僅かですが弦がベンドし、本来の音程(周波数)よりシャープします。
これを補正するには、弦の長さを延長する(ブリッジ・サドルの位置をやや後方に移動する)ことが必要です。
ギターは、そうすることで実音が本来の音程に近づくように設計されています。
続きは本編にて!


