『Immersive California Collective 〜イマーシブなカリフォルニアの断片集〜』 vol.014「錆びだらけのギター vol.1」

ここぞという時に限って、彼女は突然黙り込んでしまう…。なぜかステージに上がった時だけ機嫌を損ねてしまう僕のレスポール。時は今から 20 年ほど遡り、僕は腕利きリペアマンが街外れにいると聞きつけ、その不可解な現象を解明すべくロサンゼルス郊外にある看板のないショップへと向かっていた。これまで数人の知り合いにそのレスポールの修理を依頼した事があったが、皆が口を揃えて「なんの異常もない」と怪訝そうにギターをつき返してくる。その日は噂のリペア・マンに期待を寄せ僕の大切なレスポールを託してみたが、どうやら施術は上手くいったようで、それ以来いきなり拗ねて口を紡ぐといった非常事態には至ってない…。先述したように、当時リペア・ショップにはその顔となる看板が掲げられていなかった。まるで豆腐を切って並べたような特徴のない雑居ビルで、今となっては名前も場所もすっかり忘れてしまったが、そこにあった “ 錆だらけのギター ” だけは鮮明に覚えている。今回は、顔のないリペア・ショップの白い壁に掛けてあったギターの話をしよう。

その錆びた鉄板を組み上げたボディは・・・

続きは本編にて!

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